この記事では、葬送のフリーレンで行われた一級魔法使い試験について、内容、受験者、合格者を紹介しています。
葬送のフリーレンのコミックス3巻終盤から、一級魔法使い試験の話が始まります。
一級魔法使い試験の話は、コミックス6巻序盤まで続く、1話完結の多い葬送のフリーレンにおいて、長編シリーズとなっています。
また、これまではあまり登場しなかった魔法使いが多数登場することも特徴です。
しかも、ここで登場した魔法使いが、その後も活躍したりしますので、非常に重要なシリーズとなっています。
そんな一級魔法使い試験ですが、新キャラも多く、誰が脱落したのかが分かりにくかったりします。
そんなわけで、今回は、葬送のフリーレンで行われた一級魔法使い試験について、内容、受験者、合格者を紹介します。
できるだけおもしろさを損なわないよう、漫画内の描写等は省き、結果のみお伝えするような形でいきます。
一級魔法使いの概要
一級魔法使いに関して、作中で分かっている設定について紹介します。
一級魔法使いの人数
一級魔法使いは試験前の段階で、45人しかいないことが分かっています。
魔法使いは、大陸魔法協会が「級」の設定をしており、一級～九級まで存在しており、五級以上が一人前とされているようです。
魔法使い全体で2,000人、五級以上でも600人しかおらず、一級魔法使いは特別な存在であることが分かります。
一級魔法使いの特権
作中で、一級魔法使いになることで得られる特権は、下記の2つです。
- 北部高原への立ち入り
- 大魔法使いゼーリエから望んだ魔法を1つもらえる
フリーレンとフェルンは、旅を続けるためには「北部高原への立ち入り」が必要になるため、一級魔法使いになろうとしています。
一方で、多くの魔法使いは「望んだ魔法を1つもらえること」を希望していると思われます。
通常なら100年かかるような魔法でも一瞬で身につけることができるので、富も権力も思いのままのようです。
ちなみにフェルンは「服の汚れをきれいさっぱり落とす魔法」をデンケンは「呪い返しの魔法（ミステイルジーラ）」をもらっており、その他の合格者は何をもらったか不明です。
試験の開催日時・場所
一級魔法使いの試験は、3年に一度行われることが分かっています。
開催場所は、下記の2箇所です。
- オイサースト（大陸魔法協会の北部支部）
- 聖都シュトラール（大陸魔法協会の本部）
フリーレンとフェルンは、大陸の最北端エンデを目指す道中でしたので、オイサーストで試験を受けています。
作中で明言はされていませんが、オイサーストと聖都シュトラールはほぼ同じタイミングで開催されていると考えられます。
少なくとも、片方の試験に落ちたからといって、もう片方を受験することはできないでしょう。
受験資格
一級魔法使いの試験を受けるためには、五級以上の資格が必要です。
上にも書いたように、一級～九級まである資格の中で、五級以上が「一人前」という扱いとなっていますので、「一人前」であれば誰でも受験可能のようです。
試験内容のわりには、受験資格は緩めのようですね。
とはいえ、実際に受験しているのは、最低でも三級以上の魔法使いだと思われます。
ちなみに、フリーレンだけは資格をもっていませんでしたが、聖杖の証のおかげで特例で受験できています。
一級魔法使い試験受験者
一級魔法使い試験受験者のうち、名前が判明しているのは下記18名です。
名前と魔法使いとしての「資格」を紹介します。
一部、作中で「資格」が紹介されていないキャラいますが、作中の活躍を考えると、メトーデが二級で、それ以外は三級ではないかと思います。
| 名前 | 資格 |
|---|---|
| フリーレン | 資格なし（聖杖の証による特例） |
| フェルン | 三級魔法使い |
| ラヴィーネ | 三級魔法使い |
| カンネ | 三級魔法使い |
| ユーベル | 三級魔法使い |
| ラオフェン | 三級魔法使い |
| シャルフ | 三級魔法使い |
| ラント | 二級魔法使い |
| デンケン | 二級魔法使い |
| リヒター | 二級魔法使い |
| エーレ | 二級魔法使い |
| ヴィアベル | 二級魔法使い |
| エーデル | 二級魔法使い |
| メトーデ | 不明（おそらく二級魔法使い） |
| トーン | 不明（おそらく三級魔法使い） |
| レンゲ | 不明（おそらく三級魔法使い） |
| ブライ | 不明（おそらく三級魔法使い） |
| ドゥンスト | 不明（おそらく三級魔法使い） |
フリーレンとフェルン以外は、新キャラとして大量追加されましたね。
全部で57名の受験者がいますが、上記18名以外は出番もほとんどない状態でした。
一級魔法使い試験の試験内容
一級魔法使い試験の試験内容について紹介します。
試験は一次から三次までの三回戦にわけて行われました。
一次試験試験
一次試験の試験官は、一級魔法使いのゲナウです。
受験者は57人で、3人ずつのパーティに分けられ、パーティ戦となりました。
この組分けがランダムなのか、何らかの意図があるのかは不明です。
おそらく、即席のパーティを組む能力を見る意味もあると思いますので、ランダムにしているのではないかと思います。
一次試験の合格の条件は、下記の2つです。
- 試験終了までに「隕鉄鳥（シュテイレ）」という小鳥を捕まえた籠を持っていること
- その時点でパーティーメンバー全員が揃っていること
失格になる条件としては、「試験区域の外側にでること」だけで、かなり自由です。
受験者同士の殺し合いについても、特に問題はないようです。
二次試験
二次試験の試験官は、一級魔法使いのゼンゼです。
二次試験は、一次試験を通過した受験者18名で行われます。
二次試験は「零落の王墓」といわれる迷宮（ダンジョン）の攻略で、最深部まで到達すれば合格となります。
「零落の王墓」は未踏破の迷宮で、魔物や罠がたくさんあります。
これぐらいの迷宮をクリアできないと、一級魔法使いとは認めてもらえないようです。
とはいえ、できるだけ死者はだしたくないということで、安全に迷宮外に逃げ帰れるように、一級魔法使いのレネルンが開発した「脱出用ゴーレム」が受験者に与えられます。
二次試験は個人戦ですが、協力することは特に禁止されていません。
ただし、裏切られる危険性を感じ、個人プレイに走るものもでてきます。
実力が分からない相手や一次試験で敵対した相手もいますので、なかなか手は組みづらいというのも分かります。
また、「零落の王墓」には、水鏡の悪魔の悪魔が巣食っており、水鏡の悪魔の作る受験者達の複製体と戦うことになりました。
水鏡の悪魔の作った複製体との勝負の結果は、下記記事にまとめていますので、合わせてご覧ください。
三次試験
三次試験の試験官はゼーリエが担当しました。
三次試験は、二次試験を通過した受験者12名で行われます。
ゼーリエとの面接といった感じで、少し話をしただけで合格・不合格が決まっていきます。
ろくに相手を見ていないような感じがしますが、不合格になったメンバーをみると妥当な感じがします。
自分が一級魔法使いになった姿をイメージできるかどうかが、合格のポイントのようです。
でも、少し面接しただけで一級魔法使いにふさわしいかどうか分かるのなら、受験者57人全員をゼーリエが面接してあげたらよかったのにと思ってしまいます。
ちなみに、本来三次試験は、レルネンが担当する予定でしたが、試験内容を変更することになりました。
フリーレンの実力が高すぎたあまり、実力不相応の人間が多数二次試験を通過した結果、従来どおりの試験内容では実力不足のものが死ぬということで変更になったようです。
本来の試験内容は不明ですが、個人単位で魔物と戦うといった感じの試験だったのかもしれません。
一級魔法使い試験受験結果
一級魔法使い試験受験結果を紹介します。
- 受験者総数：57名
- 一次試験合格者：18名
- 二次試験合格者：12名
- 三次（最終）試験合格者：6名
| 名前 | 一次試験結果 | ニ次試験結果 | 三次試験結果 |
|---|---|---|---|
| フェルン | 合格 | 合格 | 合格 |
| ユーベル | 合格 | 合格 | 合格 |
| ラント | 合格 | 合格 | 合格 |
| デンケン | 合格 | 合格 | 合格 |
| ヴィアベル | 合格 | 合格 | 合格 |
| メトーデ | 合格 | 合格 | 合格 |
| フリーレン | 合格 | 合格 | 不合格 |
| カンネ | 合格 | 合格 | 不合格 |
| ラオフェン | 合格 | 合格 | 不合格 |
| シャルフ | 合格 | 合格 | 不合格 |
| エーレ | 合格 | 合格 | 不合格 |
| ドゥンスト | 合格 | 合格 | 不合格 |
| ラヴィーネ | 合格 | 不合格 | ー |
| リヒター | 合格 | 不合格 | ー |
| エーデル | 合格 | 不合格 | ー |
| トーン | 合格 | 不合格 | ー |
| レンゲ | 合格 | 不合格 | ー |
| ブライ | 合格 | 不合格 | ー |
今回の試験で一級魔法使いになれたのは、フェルン、ユーベル、ラント、デンケン、ヴィアベル、メトーデの6名となります。
作中での、戦闘力の高さや作戦の指揮能力を考えると妥当なメンバーが合格したと思います。
本来ならフリーレンの実力なら間違いなく合格のはずですが、ゼーリエが試験官だったため不合格となりました。
まあ、本人も一級魔法使いになりたいわけではなかったと思いますので、別にいいのでしょうが。
まとめ：葬送のフリーレンの一級魔法使い試験
葬送のフリーレンで行われた「一級魔法使い試験」について紹介しました。
フリーレンとフェルンは、旅の道中にある「北部高原」への立ち入りのために、一級魔法使い試験を受験しました。
試験内容は以下のとおり三次試験まで行われました。
- 一次試験（パーティ戦）：隕鉄鳥（シュテイレ）の捕獲
- 二次試験（個人戦）：零落の王墓の攻略
- 三次試験（面接）：ゼーリエとの面接
結果は、以下のとおり、57名の受験者のうち６名が一級魔法使いに合格しました。
- 受験者総数：57名
- 一次試験合格者：18名
- 二次試験合格者：12名
- 三次（最終）試験合格者：6名
今回の試験で一級魔法使いになれたのは、フェルン、ユーベル、ラント、デンケン、ヴィアベル、メトーデの6名となります。
妥当なメンバーが合格したという感じですね。
