この記事は、2022年10月2日にNHK BS1で放送された「ぼくらはマンガで強くなった 弱虫ペダル編」について、内容紹介と再放送の日時を紹介しています。
2022年10月9日からアニメ「弱虫ペダル」の5期が始まるのにあわせて、NHKでは弱虫ペダルに関連する番組が放送されています。
10月2日にNHK BS1で放送された「ぼくらはマンガで強くなった 弱虫ペダル編」もその1つです。
番組内では、作者の渡辺航先生のインタビュー等、貴重な情報を知ることができました。
今回は、この番組の内容や感想を紹介するとともに、見逃した方のために再放送の情報も紹介します。
ぼくらはマンガで強くなった 弱虫ペダル編:基本情報
「ぼくらはマンガで強くなった 弱虫ペダル編」の放送日等の基本情報を紹介します。
放送日と再放送日
- 放送日:2022年10月2日(日)[NHK BS1] 後11:00〜11:49
- 再放送:2022年10月10日(月・祝)[NHK総合]前10:05〜10:54
再放送はNHK総合ですので、BSを見られない方でも視聴することができます。
ナレーション
ナレーションは下記の2名が担当しています。
- 山下大輝(小野田坂道役)
- 遊佐浩二(御堂筋翔役)
ナレーションだけでなく、マンガのコマにあわせて小野田や御堂筋のセリフをしゃべってくださいます。
ぼくらはマンガで強くなった:作者インタビュー
作者の渡辺航先生に対して、作業場と自転車練習中にインタビューが行われました。
気になったポイントにしぼって紹介します。
タイヤはフリーハンド
渡辺先生は、毎日ロードバイクに乗っているので、ロードバイクにはこだわりがあるといいます。
その中でも、タイヤはフリーハンドで書くということを徹底しているそうです。
本来真円のはずのタイヤが、イメージの中では歪んでいるので、あえてフリーハンドで描いているとのことです。
個人的には迫力があると思いますが、この辺りが、弱虫ペダルは絵が下手と言われることにつながっているかもしれません。
弱虫ペダルの絵が下手と言われる件については、下記記事でまとめていますので、合わせてご覧ください。
ただ、渡辺先生は、そのイメージをうまくスタッフに指示できないので、自分で書かれることが多いそうです。
それで、毎週連載を続けているのですから、すごいとしてか言えません。
選手のきつい顔は経験から書く
渡辺先生は自身が作った「弱虫ペダルサイクリングチーム」で選手と同じ練習をしているようです。
さすがに、プロの選手に遅れずについていくのはきついようですが、それでも週間連載をしながらやるような練習メニューではないように感じました。
これは、どんな世界が見えているか知りたいからとのことです。
実際に、きつい思いを自分で体験することにより、弱虫ペダルの登場人物のきつい顔や汗等をリアルに描くことができるようです。
ちなみに、渡辺先生は白いTREKに乗っていましたので、金城にあわせているのかもしれません。
金城の自転車については、下記記事にまとめていますので、合わせてご覧ください。
小野田坂道はアシスト?
ロードレースは、究極のチームスポーツと言われています。
その理由としては、チームのエースを勝たせるために、多くのアシストがサポートするからです。
渡辺先生が言うには、主人公小野田坂道はアシストだそうです。
主人公をアシストにしたのは、世の中の多くの人がエースではないからだそうです。
エースを支える多くの人のがんばりや絆を描きたいと思ったそうです。
たしかに、主人公がエースでないというのは身近な感じがして共感を生みますね。
ただ、ネタバレになるので、あまり多くは書きませんが、小野田がアシストかと言われると、ちょっと疑問が残るところです。
渡辺航は手嶋で尾田栄一郎は真波?
渡辺先生は、29歳の時に、ジャンプから戦力外通告を受けたそうです。
その時、自分が天才じゃないことに気づき、努力することに気持ちを切り替えたそうです。
また、2年目のインターネットでは、手嶋をキーマンにし、感情移入しながら描いたそうです。
手嶋は、才能がないと自覚して、努力で自転車に乗ったキャラです。
番組スタッフが、手嶋は渡辺先生のマンガ家人生そのものではないかと質問すると、「そうかもしれない」と納得していました。
自分が手嶋なら、同期の尾田栄一郎は真波山岳かもしれないと、凡人と天才を例えていました。
自覚はないようですが、2年目のインターハイで手嶋が活躍したのは、自身に重なる部分が大きかったかもしれませんね。
この手嶋びいきに関しては、賛否両論の部分がありますので、下記記事にまとめています。
小野田がママチャリに乗っていた理由
小野田がロードバイクではなく、最初ママチャリに乗っていたのは、一般の人を巻き込みたかったからだそうです。
小野田がロードバイクに乗るのはコミックス3巻ですが、これも編集者にせかされて乗せたようです。
ぼくらはマンガで強くなった:プロ選手インタビュー
弱虫ペダルを読んでいらっしゃるプロロードレーサーの方にもインタビューされていました。
印象に残った内容を紹介します。
御堂筋は一番勝ちにこだわっている
プロロードレーサーの入部正太朗さんと畑中勇介さんにインタビューされていた中で、印象に残った話を書きます。
お二人は御堂筋を「一番勝ちにこだわっている」と評価しているようです。
御堂筋は、相手を油断させるような一見卑怯な手を使いますが、実際プロでも使う駆け引きだといいます。
騙されたとしたら、それは駆け引きに負けただけということのようです。
また、御堂筋を認めているから、チームメイトは悪口を言わないと指摘していました。
確かに、愚痴のようなことは言いますが、御堂筋に対して悪口は言っていない気がします。
御堂筋の言うことはむちゃくちゃでも、勝つための正論と言えることが多いので、反論はしにくいですね。
御堂筋はただの悪者というイメージでしたが、勝負の世界に生きるプロは、視点が違うようです。
また、弱虫ペダルを読んでいると、チームで勝ちたいという気持ちにさせるともおっしゃっていました。
弱虫ペダルで育った若い選手
小さい頃から弱虫ペダルを読んでいた方もプロになっているようです。
番組では、香山飛龍さん(22歳)と内田宇海さん(22歳)が紹介されていました。
まだまだ日本では自転車競技はマイナースポーツですが、こういった弱虫ペダルで育った方が活躍すれば、人気も上がるかもしれませんね。
ぼくらはマンガで強くなった:女性ファンインタビュー
弱虫ペダルの影響で、女性ファンが増えたという話もされていました。
女性ファン代表として、コスプレイヤーのタカジさんと同人作家のPEKOさんが、声優の野島裕史さん(石垣光太郎役)にインタビューを受けていました。
2人とも運動をしてこなかったけど、弱虫ペダルの影響でロードバイクにはまったそうです。
タカジさん
タカジさんは、巻島が好きで、自分も同じ景色を見たいとヒルクライムを始めたそうです。
最初のころは、ヒルクライムレースも男性ばかりで、女子の部門は無く、若い人もあまりいなかったと言います。
それが、弱虫ペダルのおかげで女性が増え、年齢層も下がったと続きます。
また、自転車つながりで知り合った方と結婚もされたといいます。
弱虫ペダルが人生を変えてくれたそうです。
PEKOさん
小野田がママチャリに乗っていた初心者で、少しずつ成長していったことが、自分でもできるのではという気持ちにさせてくれたそうです。
親近感があることから、女性ファンの心をつかんだのではないかと話します。
上にも書きましたが、小野田がママチャリから始めたことで、一般人を巻き込もうとしたという戦略がうまくハマったということですね。
PEKOさんは、パリ・ブレスト・パリという1400kmのレースを日本人女子で初めて完走するぐらいロングライドにはまっているようです。
「ぼくらはマンガで強くなった 弱虫ペダル編」:まとめ
「ぼくらはマンガで強くなった 弱虫ペダル編」の放送日と再放送日は以下のとおりです。
- 放送日:2022年10月2日(日)[NHK BS1] 後11:00〜11:49
- 再放送:2022年10月10日(月・祝)[NHK総合]前10:05〜10:54
作者の渡辺航先生、プロロードレーサー、女性ファンのインタビューを中心に番組は構成されていました。
渡辺先生自身の経験がマンガに反映されることで、弱虫ペダルはプロロードレーサーや女性ファンにも受ける内容になったようです。
ちなみに、なぜ弱虫ペダルがNHKに放送局を変更したかについて、下記記事で考察していますので、合わせてご覧ください。