この記事では、葬送のフリーレンに登場する「魔族」について紹介しています。
葬送のフリーレンでは、「人間」「エルフ」「ドワーフ」「魔族」の主に4種類の種族が登場します。
この中で「魔族」は、作中で敵対する存在として描かれています。
今回は、葬送のフリーレンに登場する「魔族」について紹介します。
魔族の基本情報
コミックス11巻までに、作中には多数の魔族が登場します。
魔王軍の残党が多いイメージですが、単独行動している魔族も登場します。
ここでは、各魔族に共通しそうな特徴について紹介します。
魔法
魔族は一つの魔法の研究に生涯を捧げることが多い傾向があることが、コミックス2巻17話で分かります。
だいたいの魔族が1つの得意魔法を持っていると考えられます。
特に七崩賢は、人類では扱えないようなレベルの魔法を使えると語られています。
いかに、相手の得意魔法を打ち破るかというのが、魔族に勝つための秘訣でしょうね。
ちなみに、飛行魔法については魔族にとっては歩くことと同じくらい一般的な技術だそうです。
身体能力
魔族は人間と比較して、身体の強度や反応速度が優れていることが、コミックス10巻90話で判明します。
魔法を抜きにしても、魔族に人間が勝つのは容易ではないと思われます。
ヒンメルのように、魔族とまともに戦える人間は、身体能力や剣技等が優れていることが分かりますね。
性格
魔族には、悪意や罪悪感などの一部の感情や概念を持っていないことが、コミックス9巻85話やコミックス10巻91話で判明します。
ですので、人間を殺すことも特に悪とは考えていなと考えられます。
このあたりの感覚の違いが、魔族が人間と対立する要因なんでしょうね。
魔族は「言葉を話す魔物」と言われているように、根本的に分かり合えない存在であることが分かります。
食事
魔族は、人間を食料と考えているようです。
ただし、コミックス7巻64話によると、人以外も食べられるようですので、人間と似たような食事をすることも可能だと考えられます。
コミックス8巻72話によると、魔力の高い人間はごちそうのようですので、人間を食べるのはごちそうを食べる感覚なのかもしれません。
「性格」のところに書いたように、人間を殺すのは悪意ではなく、ただの食欲と考えることもできそうです。
もしかしたら、人間を捕食することを目的として進化したということを考えると、人間を捕食することでより魔力を増やすことができるのかもしれません。
寿命
コミックス9巻81話で、魔族にも寿命があるという話がでてきます。
魔族の寿命ですが、一般的な魔族と大魔族で異なっていると考えられます。
あくまで推測ですが、一般的な魔族で300年程度、大魔族で1000年以上ではないかと考えられます。
長く生きれば大魔族というわけではないようですが、大魔族を名乗るには長く生きていることは1つの条件のようです。
魔族の寿命については、下記記事でも考察していますので、合わせてご覧ください。
死後
魔族の体は、死ぬと魔力の粒子になって消えてしまいます。
なぜ体が消えてしまうかの説明は特にありません。
見た目は人間に似ていても、体を構成する物質は違うということでしょうね。
ただ、頭をはねられたり、心臓をやられると死亡することや、血のようなものが流れることから基本的な構造は人間と同じではないかと考えられます。
推測にはなりますが、魔族の体を構成するのは、魔力でできたものではないかと思われます。
また、魔族が死亡する際は服もいっしょに消えていますので、服に見える部分も体の一部と考えていいのかもしれません。
貴族のような格好をした魔族が多いのも、人間を欺くための進化と考えていいのではないでしょうか。
魔族の外見
魔族の外見について紹介します。
基本は人間に似ている
魔族の見た目は、基本的に人間に近いものが多いようです。
人間と大きく違う特徴は、頭に角が2本生えていることがあげられます。
魔族が人間に近いのは、進化の結果のようです。
コミックス10巻88話にて、魔族が人間に似た姿なのは、人を欺き捕食するためという話がでてきます。
明らかに化け物に近い見た目であれば、何もしなくても討伐されてしまう可能性がありますので、納得いく説明ですね。
そうやって人を欺き、人を捕食することでどんどん魔力を上げていった魔族だけが生き残っているのかもしれません。
人間に似ていないものもいる
人間と近い魔族が多い中、人間と見た目が違う魔族もいます。
コミックス8巻72話に登場する「神技のレヴォルテ」は、腕が4本あり、下半身は蛇のようになっています。
人間に見た目が違う魔族の方が肉体派なイメージがあります。
人間と見た目が違う魔族は、人間を欺くことではなく、シンプルに強くなることを目指して進化したのかもしれませんね。
魔族のコミュニティ
魔族がどういったコミュニティを形成しているかについて、見ていきます。
家族
魔族に家族という概念が存在しないことが、コミックス2巻14話で語られます。
魔族は魔物と同じく、子育ての習慣がないようです。
おそらく、生まれ持っての身体能力が高いため、自立するのも早く、天敵のようなものもあまりないのでしょう。
組織
魔族は基本的に個人主義で、最低限のつながりを持っていることが、コミックス3巻22話で分かります。
魔力の強いものが偉いという分かりやすい力関係を持っているようです。
基本的にフリーレン達が出会う魔族も、数人で1つのグループを作っていることが多いです。
魔王のように、大々的に組織を作るというのはかなり珍しいといえるでしょう。
住処
魔族の住処について、明確な情報はありません。
魔王城があるから、魔王とその仲間は魔王城を根城にしていた可能性があります。
しかし、それ以外の魔族がどこで生活をしているのかは不明です。
村や集落のようなものも特にでてきていませんので、動物のように野営しているのかもしれません。
魔族でしたら、天敵になるような動物もいないでしょうし、文化的な生活に特に興味がない可能性もあります。
もしくは、人間の村や集落を襲って、そのまま設備を利用しているのかもしれません。
まとめ:葬送のフリーレンの魔族
葬送のフリーレンに登場する魔族について紹介しました。
- 魔法:一つの魔法の研究に生涯を捧げることが多い
- 身体能力:強度や反応速度が優れている
- 性格:一部の感情や概念を持っていない
- 食料:人間はごちそう
- 寿命:300年程度?
- 死後:魔力の粒子になって消える
- 外見:人間に近いものが多い
魔族には、家族という概念もなく、あまり大きな組織や集落もなさそうです。
見た目こそ人間に似ていますが、こういった生活習慣の違いや性格の違いが、人間と敵対する存在として描かれる理由だと考えられます。