この記事では、弱虫ペダルに登場する小野田坂道がオールラウンダーかどうかについて紹介しています。
弱虫ペダルの小野田坂道といえば、名前のとおり「坂道」が得意なクライマーです。
とはいえ、平坦でもチームの足をひっぱるようなことはありません。
平坦も得意となると、小野田はクライマーではなくオールラウンダーといえるのかもしれません。
今回は、小野田坂道のオールラウンダーとしての素質を見て、オールラウンダーといえるのかどうかを紹介いたします。
小野田坂道のオールラウンダーとしての素質
小野田坂道のオールラウンダーとしての素質を2つのシーンをもとに見ていきたいと思います。
インターハイ1年目2日目
インターハイ1年目の2日目で、小野田は体調不良で遅れた田所を連れ、チームのもとに戻りました。
その際、平坦区間がかなり長かったのですが、先頭との距離を詰めることに成功しました。
熊本台一が4人で走っているところに、小野田と田所の2人で追いついているシーンもあります。
平坦では人数が多い方が有利ですし、熊本台一にはスプリンターもいたと思うので、小野田の実力の程が分かります。
並のクライマーであれば、平坦部分で失速し、先頭に追いつくことは不可能だったと思われます。
そう考えると、小野田は平坦もかなり速い計算になります。
なお、田所が2日目に体調不良になった原因については、下記記事にて詳しく分析しています。
インターハイ1年目3日目
インターハイ1年目の3日目、小野田は広島呉南工業とのスプリント勝負に巻き込まれます。
広島呉南工業がスプリンター3人に対して、小野田と箱根学園の荒北、真波の3人での対決となります。
小野田は「平坦が苦手」と言っていますが、荒北は小野田の走りを見て、「なかなかやる」と評価しています。
おそらく、小野田の言う「平坦が苦手」というのは、坂に比べると苦手というだけで、平坦が遅いわけではないと思います。
その証拠に、広島呉南工業とのスプリント対決では、荒北に離されることなく、しっかりとついていくのが確認できます。
荒北の本気には、スプリンターでもついていくのが厳しいことが予想できますので、小野田の平坦での走りはかなりのものと思われます。
小野田坂道はオールラウンダーなのか?
小野田坂道はオールラウンダーとしての素質は持っていると思いますが、やはりクライマーであるといえます。
その理由を2つ紹介します。
得意分野
脚質を決定する要因は、平坦と上りのどちらが得意かという相対的なもので決まると考えられます。
小野田は下手なスプリンターよりも平坦は得意と思われますが、それ以上に上りが得意と考えられます。
平坦と上りどちらが得意かという観点から見た時、圧倒的に上りが得意な小野田は、クライマーといえます。
チーム内での役割
脚質を決める上でもう1つ重要なのが、チーム内での役割だと考えられます。
もし、総北にクライマーがたくさんいた場合は、小野田がオールラウンダーになるという可能性はあったかもしれません。
しかし、小野田の同級生の今泉、鳴子がオールラウンダーなので、これ以上オールラウンダーは必要ないといえます。
平坦では今泉や鳴子、その他スプリンターにがんばってもらい、上りでは小野田ががんばるという役割分担が考えられます。
どちらかというと、総北にはクライマーが少ないので、小野田はクライマーとして重要なポジションといえます。
実際、手嶋は本来クライマー向きではなかったと思いますが、チーム内でクライマーが不足していることから上りを練習したと思われる描写があります。
チーム内での求められる役割を考えると、小野田はクライマーとしてがんばるのが最適解だと思います。
特に、インターハイの最終ゴールは山の頂上に設定されていることがあるので、クライマーが非常に重要になってきます。
下記記事にインターハイ2年目のコース図を紹介していますが、いかに山が多く、クライマーが重要か見ていただければと思います。
小野田坂道はオールラウンダー?:まとめ
小野田は並のスプリンターよりも平坦に強いと思われるので、オールラウンダーと言ってもいいぐらいの実力です。
しかしながら、上りでの圧倒的な実力やチーム内での役割を考えた場合、やはり小野田はクライマーであるといえます。
あえて小野田をオールラウンダーというのなら、「上りが圧倒的に強いオールラウンダー」と言い方はできるかもしれません。