この記事では、推しの子に登場する伏線について紹介しています。
面白いと思う小説や漫画、映画には、しっかりとした伏線がはられていることがあります。
何気なく見ていたシーンが実は伏線で、後になって伏線回収された際に「やられたー」という気持ちになるのは悔しい判明、面白いと思ってしまいます。
推しの子にも伏線と思われる箇所があります。
今回は、推しの子に登場する伏線を7つ紹介します。
推しの子の伏線その1:インタビュー
推しの子の伏線その1は「インタビュー」です。
コミックス1巻にて、その時点から見て未来の世界のインタビューが描かれています。
「15年の嘘」という映画作成に関するインタビュー映像だと思われますが、コミックス11巻にて、実際にこの映画の話がでてきます。
あらためて1巻のインタビューを見ると、しっかりと伏線がはられていたことがわかります。
ルビーへのインタビュー
この時のルビーは、インタビューの内容からアイドルとして既に活躍しており、俳優業は初挑戦だと分かります。
また、ルビーは近くに信頼できる人がいると言って、「ねっ おにいちゃん」と呼んでいます。
これは、アクアが彼女の共演者または撮影に関わっていることを示唆しています。
実際、ルビーはアイドル業をメインとしながらも女優業はしていませんでした。
さらにアクアはこの映画の脚本担当で、キャストとしても出演予定です。
五反田泰志へのインタビュー
5話は、映画監督の五反田泰志さんのインタビューになっています。
五反田監督の横には、「15年の嘘」と書かれた女性の後ろ姿の宣材写真が置かれています。
優秀な脚本家が参加してくれたことで、映画を完成させることができたそうです。
出演者は監督が子供の頃から演技の指導をしていた人たちということがわかります。
ここで言われている優秀な脚本家はアクアのことを指し、演技指導していた人たちというのは、アクアと有馬かなのことを指していると思われます。
また、「アイに捧ぐ」という言葉で、アイの死に対する伏線が張られていることが読み取れます。
有馬かなへのインタビュー
6話では、女優の有馬かながインタビューされました。
かなが「あーくんにおこられる」という発言をしており、「あーくんはアクアのこと」と赤坂アカさんが答えています。
ただ、かなはアクアのことを「あーくん」とは呼んでいなかったので、矛盾しているようにも思えました。
しかし、こちらもコミックス11巻で、納得の行く理由でしっかりと伏線回収されました。
推しの子の伏線その2:ビデオレター
推しの子の伏線その2は「ビデオレター」です。
コミックス1巻10話では、インタビューではなく、アイのビデオレターが紹介されています。
アニメの1話でもビデオレターをとっていると思われるシーンがありました。
このビデオレターは、アクアとルビーが赤ちゃんの頃に撮られたものでした。
アイは「将来一緒にこのビデオを見ながらお酒を飲めたらいいね」と言い、双子がアイドルになっているかもしれないと話しています。
最後には、「なんにせよさ、元気に育ってください」と愛情を込めて語りかけます。
自分の死を予期したわけではないと思いますが、このビデオレターはアクアとルビーにとっての大切なものになったと思われます。
また、漫画112話ではアイがアクアとルビーに向けた2枚のDVDを五反田監督に託していたことが明らかになりました。
おそらく1巻でのビデオレターがこのDVDだと思われます。
アクアとルビーに関する父親の話が含まれているのかもしれません。
アクアがルビーにDVDを見せていないことから、ショッキングな内容が含まれている可能性もあります。
何にしても、物語の重要な鍵になりそうな伏線です。
推しの子の伏線その3:黒川あかねの未来
推しの子の伏線その3は「黒川あかねの未来」です。
上で紹介したインタビューの中で、黒川あかねというのインタビュー映像が存在しないことから、彼女が死亡する伏線ではないかという噂があります。
まじめに答えるなら、1巻時点で黒川あかねの登場は予定されていなかっただけだと思います。
また、インタビューに関しては出演者全員分が掲載されているわけでもないので、黒川あかねのインタビューはあったけど漫画にはなっていないという考えもできると思います。
ただ、もしかしたら黒川あかねは「15年の嘘」に出演しない可能性もありますので、そうなると今度は「あかねのインタビューがなかったのは出演しないことの伏線」という考え方もできますね。
推しの子の伏線その4:タイトル
推しの子の伏線その4は「タイトル」です。
本作のタイトルは【推しの子】で、カッコがさらに2重になっています。
原作者は、このカッコが2重になっていることに理由があると述べています。
意図的に二重にしていて、作中の演出で使用するプランはあります。
https://tsutaya.tsite.jp/article/book-comic/599.html
伏線として何か考えていることは間違いないようです。
ちなみに、作中でもこのカッコが使われたシーンがあります。
コミックス5巻42話で、演出家の金田一の「アレとどう戦うか必死になって考えちまうもんなんだよ【役者】なら」というセリフが、アクアの姿に重なるように表現されています。
また、上で紹介したコミックス1巻のインタビューシーンでは、【映像が多数収録されています。
このシーンでは、インタビュー対象者の肩書に【女優】【映画監督】等と、同じカッコが使われています。
ちなみにこのインタビューの時のアクアの肩書も【役者】でしたので、何か関係があるのかもしれません。
今のところは、何かしらの肩書を強調するぐらいの意味しか読み取れませんが、大きな意味を持っていることを期待しています。
推しの子の伏線その5:ゴローが殺された理由
推しの子の伏線その5は「ゴローが殺された理由」
推しの子の1話目から、メインキャラと思われたゴローが殺されてしまいます。
しかし、気になるのは、アクアの前世であるゴローが殺された理由です。
なぜ犯人は、ただの担当医であるゴローを殺したのでしょうか?
ゴローが突き落とされたことで死亡したのであれば、ゴローを殺すつもりはなく逃亡するためにうっかり殺してしまったと考えられます。
ただし、崖から落ちたゴローに止めを誰かが指したとしたら、何かしら別の理由があるのかもしれません。
少なくともゴローの死体を隠したことには何らかの意味があると思いますので、いずれはっきりするとは思います。
ゴローを殺した犯人については、下記記事でも考察していますので、あわせて御覧ください。
推しの子の伏線その6:目の星
推しの子の伏線その6は「目の星」です。
目の星が描かれたアクアとルビーについてですが、これは生まれつきの特徴であり、アイからそれぞれ遺伝したものだと考えられます。
しかし、作中では「復讐」を分岐点に、目の星が変化していることが示されています。
アクアは右目の星が大きくなり、また消えたり再び発現したりしています。
また、アクアとルビーの父親らしき人物にも目に星があります。
このことから、目の星はただの遺伝だけでなく、もっと深い意味があるのではないかと考えられます。
目の星については、下記記事でも考察していますので、あわせて御覧ください。
推しの子の伏線その7:謎の少女
推しの子の伏線その7は「謎の少女」です。
コミックス8巻75話に、大量のカラスといっしょに登場した謎の少女が現れました。
彼女は、なぜかゴローとさりなが転生していることを知っていました。
それだけでなく、関係者でも知らないであろうことも知っている不気味な存在です。
何かしらの重要な伏線になっていると思われます。
謎の少女について、下記記事で考察していますので、あわせて御覧ください。
推しの子の伏線:まとめ
推しの子の伏線を7個紹介しました。
- インタビュー
- ビデオレター
- 黒川あかねの未来
- タイトル
- ゴローが殺された理由
- 目の星
- 謎の少女
コミックス1巻の段階で、かなりしっかりと先の話を作っていたことが伺えます。
個人的にはタイトルの【】の意味と謎の少女がかなり気になっています。
あっと驚く伏線回収を期待したいところです。