ネット上の掲示板、XなどのSNSでスラングのように使われる「チャオズは置いてきた」という単語を皆さんも目にしたことがあるかもしれません。元ネタは大人気漫画「ドラゴンボール」ですがどのようにして生まれた言葉なのか知らない人も多くいるようです。そこでこの記事では「チャオズは置いてきた」が生まれた真相や、チャオズの死亡・復活シーンを紹介します
「チャオズは置いてきた」とは?
「チャオズは置いてきた」の元ネタはドラゴンボールの主要キャラである天津飯が発したセリフとなっています。ちなみにチャオズは置いてきたというのは表記ゆれで、正しい全文は「餃子はオレが置いてきた」「修業はしたがハッキリいってこの闘いにはついていけない…」というもの。ネットでは短く使いやすい「チャオズは置いてきた」の方で広く知られ、ネタなどに使われています。
「チャオズは置いてきた」が生まれた真相
「チャオズは置いてきた」という名言が生まれたのはドラゴンボールの「集う超戦士たち」(原作28巻364話)という回です。人造人間の出現場所と現れる時間をトランクスから教えられていたZ戦士(悟空の仲間たちの通称)が集合したシーンでのこと。その時のメンバーの中にチャオズの姿が見当たらず、それに対しチャオズの兄弟子である天津飯が前述のセリフを発したのが「チャオズは置いてきた」の真相です。
天津飯の優しさゆえの発言
チャオズは実際Z戦士の中でも弱く、「チャオズは置いてきた」という事に関しては悟空も読者もその方がいいという見解でした。チャオズはこの時点ですでに2回死亡しており、地球のドラゴンボールではもう二度と生き返ることはできません。登場キャラの中で誰よりも長い時間をチャオズと共に過ごしてきた天津飯としては「もうチャオズを死なせるわけにはいかない」という想いも込められた名言でもあります。
チャオズの死亡・復活シーン紹介
ここからはチャオズの死亡・復活シーンを紹介しますので見ていきましょう。「チャオズは置いてきた」と発した天津飯の気持ちがよくわかります。
1回目の死亡(原作13巻147話)
「若返って全盛期の力を取り戻す」という願いを叶えるために神龍を呼び出したピッコロ大魔王よりも先に「ピッコロ大魔王をこの世から消してくれ」という願いを言おうとして隠れていたチャオズ。いざ実行しようと隠れていたところから飛び出し、途中まで言いかけたところでピッコロ大魔王に殺されてしまいました。
復活シーン(原作14巻165話)
悟空がピッコロ大魔王を倒した後、ピッコロ大魔王により無力化していたドラゴンボールを神様が再生して無事生き返ることができました。
2回目の死亡(原作19巻217話)
サイヤ人編で、地球にやってきたナッパとベジータに抵抗するZ戦士でしたが全く歯が立たず天津飯がナッパに殺されそうになってしまう事態に。その時、天津飯を助けるためにナッパに張り付き道連れにしようと自爆を決行して死亡しました。なお、この時発した「さよなら天さん」も名言の1つとして認識されています。
復活シーン(原作28巻329話)
しばらく後、フリーザ編の最後にてナメック星の神龍であるポルンガによって天津飯と共に復活しました。(ポルンガは生き返る回数に制限が無いので復活できた)
3回目の死亡(原作42巻508話)
魔人ブウ編、純粋な悪と化した魔人ブウによって地球が破壊されて死亡。明確な死亡シーンは描かれていませんが、この時地球にいたすべての人間は界王神界に瞬間移動してきた悟空たちを除いて死亡しています。
復活シーン(原作42巻514話)
ベジータの提案により悟空の元気玉で魔人ブウを倒すため、新ナメック星に避難していたデンデによってポルンガが呼び出され地球と共に復活。ここでも描かれてはいませんが、天津飯と共に元気玉に力を送っていたと思われます。
まとめ
今回は「チャオズは置いてきた」という名言が生まれた真相、チャオズの死亡・復活シーンを紹介しました。Z戦士の中でも弱めな分類のチャオズは人造人間編以降の出番は激減し文字通り置いていかれた形に。しかし死亡シーンからわかる通り、ここぞという時の度胸はまさにZ戦士と呼ぶにふさわしく、改めて振り返ると「強さ以外にも大切なものってあるよな……」と考えさせられました。