この記事では、葬送のフリーレンに登場した「南の勇者」について紹介しています。
葬送のフリーレンでは、出番があまりないにもかかわらず人気のあるキャラがいます。
「南の勇者」もその中の1人です。
まともに姿が描かれたのは1話しかないにも関わらず、人気のあるキャラです。
作中最強クラスともいわれるキャラですが、あまり情報が多くないので謎に包まれた存在でもあります。
今回は、葬送のフリーレンに登場した「南の勇者」について紹介します。
南の勇者の基本情報
南の勇者の基本情報について紹介します。
名前
自称「南の勇者」で、本名は不明です。
葬送のフリーレンのキャラ名はドイツ語からとっているので、「南」のドイツ語である「ズューデン(Süden)」あたりかもしれません。
見た目
【人物紹介】
— 『葬送のフリーレン』公式 (@FRIEREN_PR) June 30, 2022
●南の勇者●
人類最強の勇者と言われていた。七崩賢3人を討つ。魔王の腹心・全知のシュラハトと相打ちになったとされている。 pic.twitter.com/HrdLZWSlYJ
口ひげが特徴的なナイスミドルな男性です。
年齢は不明ですが、見た目から考えると30代でしょうか。
戦闘スタイル
両手に剣を持ち、2刀流で戦っていたと考えられます。
ヒンメルやシュタルクもそうですが、盾を使うキャラってあんまり見かけませんね。
魔法
南の勇者が戦闘シーンで、魔法を使っている描写はありません。
しかしながら、「未来が見える」ことが「魔法」とフリーレンに話しています。
そして、この「未来が見える」ことが、南の勇者を人類最強としているようです。
南の勇者の登場回
南の勇者の登場回が、何巻何話か紹介します。
2巻11話
コミックス2巻11話で、「南の勇者」の名前だけが登場します。
回想シーンの中で、アイゼンから「人類最強といわれた南の勇者も魔王配下の七崩賢に討たれた」というセリフがでます。
7巻63話
南の勇者の姿が確認できるのは、コミックス7巻63話です。
フリーレンに仲間にならないかと声をかける様子と、七崩賢に討たれたことがわかります。
コミックス11巻までの間で、南の勇者に関する情報が一番多く語られる話です。
もうひとりの勇者の英雄譚(1/5) pic.twitter.com/LwLhP0QhOr
— 『葬送のフリーレン』公式 (@FRIEREN_PR) August 16, 2022
10巻88話、89話
コミックス10巻88話、89話にて、全知のシュラハトが南の勇者の討つために、七崩賢のマハトに声をかけているシーンが描かれます。
この話の中でも、南の勇者の姿は描かれず、名前のみの登場となります。
また、魔族の中で、南の勇者が危険視されていることがよくわかります。
作中の時系列
作中の時系列では、下記のようになっていると考えられます。
コミックス7巻63話(フリーレンに声をかける)→コミックス10巻88話、89話(全知のシュラハトが七崩賢を集める)→コミックス7巻63話(南の勇者が討たれる)→コミックス2巻11話(南の勇者が討たれた話を語る)
ただし、具体的な時期についてははっきり描かれていません。
わかっているのは、フリーレンに声をかけてから、七崩賢に討たれるまで約1年だったということぐらいです。
南の勇者は最強?
南の勇者の実力について見ていきたいと思います。
戦闘力
南の勇者は、人類最強とされています。
作中でわかっている南の勇者の戦いは、七崩賢7人と全知のシュラハトと戦った1戦のみです。
その戦いで、南の勇者は七崩賢3人を倒し、全知のシュラハトを相打ちになったとされています。
ヒンメル一行が4人で、魔王と七崩賢2人を倒していることと考えると、たった1人でこの功績は人類最強といっていいでしょう。
南の勇者は未来が見えるので、何度も敵との戦いをシミュレーションができると思います。
とはいえ、どれだけ未来が見えようとも、実力が伴っていないとまともに倒せないと思いますので、未来予知抜きでもかなりの実力だと考えられます。
全知のシュラハトが、七崩賢と共に8人がかかりで南の勇者を倒そうとしたのも理解できます。
実績
南の勇者は、たった1年で魔王軍の前線部隊を壊滅させて、北部高原最北端まで辿り着いたと語られています。
かなりの速度での進撃ですので、ヒンメル一行とは違い、最短ルートで北上していったのではないかと考えられます。
未来が見えるということから、できるだけ人類のためになるように、最適な行動をとっていたのでしょう。
北側諸国を中心に七崩賢が大陸の要所を支配していたそうですので、途中で七崩賢とも戦い、退かせた可能性があります。
最終的には、上にも書いたように七崩賢3人と全知のシュラハトを倒すという人類にとって大きな功績を残しました。
また、コミックス7巻63話で登場した「ファーベル村」等のように、南の勇者に助けられた村もいくつかあると考えられます。
南の勇者に関する謎
南の勇者に関して作中で判明していない謎があります。
考察も交えて紹介します。
南の勇者は死亡した?
南の勇者が死亡したかどうかは不明のようです。
全知のシュラハトと相打ちになったと言われているようですが、死体が見つかっていないようです。
未だに全知のシュラハトと戦っているという伝説も残っているようです。
普通に考えれば、相打ちになって命を落とし、魔族に食べられたのでしょう。
ただ、あまりにも謎の多いキャラですので、魔族に食われたから死体が見つからないというシンプルな最後ではないような気はします。
とはいえ、シュラハトと戦って生き残っていたとしても、80年以上の時間が経っていますので、未だに生きているということはないような気もします。
本当に未来が見えた?
南の勇者は未来が見えると言っていますが、本当に未来が見えていたかは不明です。
作中で南の勇者が見た未来として、下記4点があげられます。
- フリーレンに仲間になることを断られる
- 若い勇者(ヒンメル)がフリーレンの前に現れる
- 若い勇者(ヒンメル)とフリーレンが世界を救う
- 自分はシュラハトと七崩賢に討たれて命を落とす
1に関しては、それらしく振る舞えばいいだけなので未来予知できていなくても問題ないと思います。
2と3については、フリーレンに会う前にヒンメルに会っていた可能性があります。
その中で、魔王討伐の旅にでることや近くの森のエルフ(フリーレン)を仲間に誘うことをきいていたのかもしれません。
ただ、4に関しては、時期や場所、相手まで予知していますので、未来を見ることができたと考えた方が自然かもしれません。
とはいえ、本当に未来が見えた場合、今度は南の勇者がなぜ未来が見えるのかという謎が残ってしまいます。
同じく未来を見ることができるシュラハトと何か関係があるのかもしれませんし、時間に関する魔法ということで、女神様と何か関係があるのかもしれません。
勇者の剣は抜けなかった?
コミックス3巻25話で、「勇者の剣」が眠る「剣の里」が登場します。
「剣の里」に「勇者の剣」が残ったままであったことから、南の勇者が勇者の剣を引き抜いていないのは間違いありません。
多くの勇者が「勇者の剣」を抜くのに失敗していますので、南の勇者もそうだったのかもしれません。
もしくは、「勇者の剣」を抜けない未来を事前に見ていて、「剣の里」に行っていない可能性もあります。
クヴァールとは戦わなかった?
コミックス1巻5話に登場したクヴァールと、南の勇者が戦ったかどうかは描かれていません。
クヴァールを放置した状態で南の勇者が北上したとは考えにくいので、おそらく戦っていないのではないかと思います。
クヴァールは、南の勇者がいなくなった後で、「人を殺す魔法」を完成させ、魔王軍の前線を再び何かさせたのではないかと考えられます。
まとめ:葬送のフリーレンの「南の勇者」
葬送のフリーレンに登場する「南の勇者」について紹介しました。
謎も多いキャラですが、人類最強の勇者として魔族の脅威となりました。
コミックス2巻11話、7巻63話、10巻88話、89話に登場しますが、姿が確認できるのは11話のみです。
未来を見る能力が南の勇者の魔法であり、人類最強の理由だそうです。
とはいえ、七崩賢3人と全知のシュラハトを倒していることから、未来予知抜きでも最強クラスの実力を持っていると思います。
未来予知能力や死んだのかどうか等、謎も多いキャラですので、南の勇者について語られる時が待ち遠しですね。