この記事では、葬送のフリーレンに登場する「断頭台のアウラ」について紹介しています。
葬送のフリーレンは、魔王を倒した平和な世界が舞台の作品です。
しかし、魔王を倒したとはいえ、魔王の手下は一部生き残っている状態です。
「断頭台のアウラ」もそのうちの1人です。
アウラは、1話完結の話が多い葬送のフリーレンにおいて、最初の長編シリーズのボスとして登場しました。
今回は、葬送のフリーレンに登場する「断頭台のアウラ」について紹介します。
葬送のフリーレンのアウラの基本情報
『葬送のフリーレン』、ギャグありシリアスありで面白いなぁと思いながら読んでいるのですが……
— シバドッグ (@fgo_shibadog) February 18, 2021
まあ、今のところあれですね。
断頭台のアウラのキャラデザがすごく良いのです。 pic.twitter.com/okmmwWW3Ju
アウラの初登場は、コミックス2巻14話です。
グラナト伯爵領にて、アウラが人間との和睦をしようとしている話が描かれます。
アウラは、魔王の部下である「七崩賢」の一人である大魔族で、「断頭台」という異名を持ちます。
二本の牛のような大きな角を持つ、かわいらしい少女の見た目のキャラです。
かつて、アウラはグラナト伯爵領で勇者ヒンメルの一行と戦い、敗北しました。
しばらく消息不明だったようですが、ちょうどヒンメルが死んだ28年前にアウラは力を取り戻したようです。
その後は、グラナト伯爵領の人間達がずっとアウラと戦いを続けていたことが語られます。
アウラの使う魔法
アウラが使う主な魔法は「服従させる魔法(アゼリユーゼ)」です。
「服従の天秤」と呼ばれる魔法では、自分と相手の魂を天秤に載せ、魔力の大きい方が小さい方を半永久的に支配することが可能です。
つまり、アウラは自分より魔力が低い相手を問答無用で支配することができるのです。
魔力の量は鍛錬した年月に比例するため、500年以上生きたアウラの場合、抵抗できる相手は非常に少ないでしょう。
意思の強い者であれば一時的に抵抗することも可能ですが、アウラはその意思を奪うために支配した相手の首を斬り落とし、抵抗のリスクを排除しています。
彼女の異名である「断頭台」は、彼女が対象の抵抗する意思を奪うために首を斬る姿から付けられました。
さらに、彼女の力によって対象の肉体は朽ち果てるまで動き続けるため、彼女は「不死の軍勢」の支配者としても知られています。
アウラの部下「首切り役人」
らくがき pic.twitter.com/t98jgu8dWI
— アベツカサ (@abetsukasa) February 9, 2021
「葬送のフリーレン」には、アウラの部下である「首切り役人」と呼ばれる魔族3人が登場します。
彼らはアウラが都市外で待機している間に、グラナト伯爵領に派遣されましたので、アウラよりも出番に恵まれました。
この3人はフリーレンと面識がなさそうでしたので、ヒンメルが勇者討伐後にアウラの部下になったと思われます。
リュグナー
リュグナーは首切り役人のリーダー的存在で、男性の魔族です。
彼はグラナト伯爵と主に交渉を担当していました。
外見は穏やかで理知的ですが、内面は典型的な魔族であり、言葉は全て人間を欺くために使われています。
彼は「血を操る魔法(バルテーリエ)」を使い、血を武器や防具のようにして戦います。
また、血をつけた相手を探知することもできますので、敵を逃さないためにも使えます。
作中ではフェルンと対決しますが、油断した隙に「魔族を殺す魔法(ゾルトラーク)をくらい、敗北します。
リーニエ
リーニエは首切り役人の一人で、かわいらしい少女の姿をしている魔族です。
見た目とは違い、斧を武器に戦う戦士タイプです。
彼女は「模倣する魔法(エアフアーゼン)」を使い、一度見た相手の動きを模倣することができます。
リーニエは、魔力探知が得意であり、人が動いている魔力の流れを記憶することで、動きを模倣できるようです。
彼女はかつての勇者一行の戦士であるアイゼンの動きを模倣し、シュタルクと戦います。
ただ、あくまで動きを真似るだけで、攻撃の重さまでは真似できなかったようです。
シュタルクは生まれつきの頑丈さでリーニエの攻撃を受け止め、その隙に一撃でリーニエを倒します。
ドラート
ドラートは首切り役人の一人で、少年っぽい見た目の魔族です。
ドラート強力な「魔力の糸」を使い、相手の首を切断することを得意としているようです。
ドラートの操る「魔力の糸」は、フリーレンでも「なんどかするのは無理そう」なので、強度はかなりのものと思われます。
作中では、牢に閉じ込められていたフリーレンを独断で排除しようとしました。
しかしながら、実戦経験の少なさから、あっさりと返り討ちに遭います。
おそらく首切り役人3人の中では一番下っ端だと思われます。
アウラの最期
アウラはフリーレンに対し、大量の不死の軍勢を共に戦っており、かなり優勢な状況でした。
しかも、フリーレンは不死の軍勢を蹴散らすことなく、魔法を解除する方法をとっていたので、魔力消費も激しい状況でした。
死体とはいえ、もともとは人間だった相手を蹴散らしたことをヒンメルに怒られたため、フリーレンはあえて回りくどい方法をとっていたようです。
それに対して、「ヒンメルはもういないじゃない」とアウラは言い、フリーレンを静かに怒らせます。
フリーレンの魔力を見誤ったアウラは、勝利を確信して「服従させる魔法」を使ってしまいます。
その結果、逆にフリーレンに操られることになってしまいます。
「アウラ、自害しろ」とフリーレンの命令に対し、「…ありえない…この私が…」とアウラは言いながら、悔しい涙を流しながら自らの首を落とし、果てていきました。
散々人間の首を刈ってきたアウラですので、自身の首を刈らせたのだと思われます。
ただ、自分で自分の首を刈るのは屈辱ですし、かなり痛いでしょうね。
もしかしたら、「ヒンメルはもういないじゃない」を言ってフリーレンを切れさせてなければ、もっと楽な方法で死ねていたかもしれません。
アウラはかませ犬?
アウラは、非常に強い大魔族でありながらも、物語の中で非常に惨めな最期を迎えることになります。
彼女はフリーレンとの戦いで惨敗し、ネタキャラとして読者からは「かませ犬」と評されることもあるようです。
七崩賢と言いながらも、フリーレンの強さを際立たせるためのキャラだったという感じもありますね。
とはいえ、勇者ヒンメル一行から逃げ延びたことや、不死の軍勢を使ってそのまま物量で押し切っていればフリーレンを倒せていたことから、実力はかなりあると思われます。
連載が進むにつれて、フリーレンやヒンメルの実力が異常なほどすごいということが分かってくるにつれ、アウラを再評価する人もいるようです。
まとめ:葬送のフリーレンのアウラ
葬送のフリーレンに登場するアウラについて紹介しました。
アウラは「服従させる魔法(アゼリユーゼ)」によって、不死の軍勢を作り、戦います。
操った相手の抵抗する意志を無くすため、相手の首を切ることから「断頭台のアウラ」という異名がついています。
アウラの部下は「首切り役人」とよばれるリュグナー、リーニエ、ドラートの3人です。
フリーレンとの面識がなかったことから、ヒンメルが魔王討伐後にアウラの部下になったと思われます。
アウラはフリーレンの魔力量を見誤り、「服従させる魔法」を使ってしまったことで、逆にフリーレンに操られ、自死しました。
かなりの実力を持っていたアウラですが、フリーレンにあっさり負けたことから、ファンの間では「かませ犬」とよばれることもあるようです。
とはいえ、相手の実力を見誤らなければ、フリーレンに勝っていた可能性もありますので、「かませ犬」扱いはちょっとかわいそうな感じもしますね。