この記事では、アウラの「ヒンメルはもういないじゃない」のセリフの意味について紹介しています。
葬送のフリーレンでは、印象に残るセリフが多数あります。
魔族のアウラがつぶやいた「ヒンメルはもういないじゃない」も非常に印象に残るセリフです。
今回は、アウラの「ヒンメルはもういないじゃない」のセリフがどんな場面で、どういった意味で言ったセリフなのか紹介します。
「ヒンメルはもういないじゃない」が登場するシーン
今週の葬送のフリーレン
— YUU@ポロン (@TwopieceYuu) September 16, 2020
「ヒンメルはもういないじゃない。」
読者「オイオイオイあいつ(アウラ)死んだわ」 pic.twitter.com/eADlMFeYKd
アウラが「ヒンメルはもういないじゃない」というセリフを言うのは、コミックス3巻18話です。
アウラが服従させた不死の軍勢とフリーレンが戦うシーンで、このセリフがでます。
アウラが操る軍勢は、元々は人間とはいえ、既に死亡しています。
ですので、本来なら吹き飛ばしてしまう方が効率がいい戦い方です。
しかし、フリーレンは不死の軍勢に攻撃を加えることなく、アウラの魔法を解除し、不死の軍勢を無力化していきます。
それに対して、アウラは「魔法の消費も相当なものになるはず。どうしてこんな回りくどいことをするの?」と尋ねます。
実際、前回アウラと戦った時は、フリーレンはアウラの軍勢を派手に吹き飛ばしていました。
それに対して、フリーレンは「後でヒンメルに怒られたんだよ」と答えます。
アウラは「なら、益々こんなことをする必要はないでしょ?」と返します。
そして、「ヒンメルはもういないじゃない」と続けます。
このセリフをきいたフリーレンは一瞬固まり、「容赦なく殺せる」と静かな怒りを見せます。
「ヒンメルはもういないじゃない」の意味
「ヒンメルはもういないじゃない」の意味について考えてみます。
フリーレンが、アウラの軍勢に対して攻撃をしないのは、ヒンメルに怒られたからだけでなく、ヒンメルの気持ちを大事にしているからだと思われます。
死体になっているとはいえ、元々は人間で、不本意な形でアウラに従わされている人々をできるだけ傷つけるなということなんでしょう。
一方のアウラは、フリーレンがヒンメルの指示に従っているだけだと思ったのでしょう。
だから、「ヒンメルはもういないじゃない」と言い、死者の言う事なんか聞く必要はないと言いたかったのだと思います。
フリーレンにとっては、ヒンメルの気持ちを大事にしていたので、ヒンメルの生死は関係なかったのでしょう。
それを台無しにするアウラの「ヒンメルはもういないじゃない」は、フリーレンを怒らせるには十分な侮辱だったと考えられます。
魔族は言葉の通じない猛獣
なぜアウラが、死者を侮辱するような「ヒンメルはもういないじゃない」というセリフを平気で吐いたのか考えてみます。
コミックス2巻14話にて、フリーレンは魔族に対して、「お前達魔族は人の声真似をするだけの、言葉の通じない猛獣だ」と言っています。
魔族は子育ての習慣がなく、多くの時間を天涯孤独に過ごすそうです。
そのため、魔族の中には家族という概念が存在しないとのことです。
おそらく魔族は、人間のように家族や友達と人間関係を築くことなく成長するため、他者を思いやるような感情がないと思われます。
死んだ人はそれで終わり、その気持ちを大事にするなんて感情は持ち合わせていないのでしょう。
だから、フリーレンの気持ち等まったく分からず、「ヒンメルはもういないじゃない」というセリフを平気で言えたのでしょう。
まとめ:アウラの「ヒンメルはもういないじゃない」
アウラが「ヒンメルはもういないじゃない」というセリフを言うのは、コミックス3巻18話です。
アウラの不死の軍勢と戦うフリーレンに対して言ったセリフです。
魔族は、人を思いやるような感情を持たないと思われます。
そのため、フリーレンの気持ちをまったく理解できず、平然と「ヒンメルはもういないじゃない」というセリフを言ったと思われます。
シンプルなセリフですが、フリーレンを怒らせるには十分だったようです。