この記事では、葬送のフリーレンに登場する七崩賢(しちほうけん)について紹介しています。
葬送のフリーレンは、魔王を討ち取ったところから話が始まります。
魔王軍についての詳細は物語中で少しずつ語られていきます。
その中で、魔王軍の部下として、「七崩賢」という存在が明らかになります。
とはいえ、作中ではまだ「七崩賢」の全貌については語られていません。
今回は、作中で語られている「七崩賢」に関する情報を集め、初登場シーンや使用する魔法、最期はどうなったかについて紹介します。
七崩賢の基本情報
七崩賢は、魔王直下の大魔族と紹介されています。
コミックス7巻63話では、七崩賢は「北側諸国を中心に大陸の要所を支配していた」とされ、人類最大の脅威とされていました。
七崩賢の魔法
七崩賢が使用する魔法については、コミックス10巻97話にて、魔族のソリテールがこう話しています。
七崩賢の魔法は人知も人の理も超える。
身体や脳の構造などの生物的な違いから、人類には決して扱えない魔法。
葬送のフリーレン10巻
生まれ持った才能なのか、研究の結果生み出した魔法なのかは分かりませんが、七崩賢の魔法は他に使い手がいないと考えてよさそうですね。
もしかしたら、人類では扱えないようなレベルの魔法を使えることが、七崩賢になるための条件かもしれません。
七崩賢の討伐状況
コミックス7巻63話のフリーレンの話による、魔王討伐時点の七崩賢の討伐状況は下記の状況だったようです。
- ヒンメル一行が討伐:七崩賢2人
- 南の勇者が討伐:七崩賢3人と全知のシュラハト
- 討ち漏らし:七崩賢2人(逃亡、消息不明)
具体的に、どの七崩賢が誰に討ち取られたのかは、次の項目から詳しく紹介します。
断頭台のアウラ
アウラの初登場は、コミックス2巻14話です。
討ち漏らした七崩賢2人のうちの1人です。
勇者ヒンメルと一度戦っていますので、「逃亡」扱いになっている七崩賢はアウラだと考えられます。
アウラが使う主な魔法は「服従させる魔法(アゼリユーゼ)」です。
「服従の天秤」と呼ばれる魔法で、自分と相手の魂を天秤に載せ、魔力の大きい方が小さい方を半永久的に支配することが可能です。
また、アウラには「首切り役人」とよばれるリュグナー、リーニエ、ドラートの3人の部下がいます。
アウラはフリーレンの魔力量を見誤り、「服従させる魔法」を使ってしまったことで、逆にフリーレンに操られ、自死しました。
より詳しいアウラの紹介は、下記記事に書いていますので、合わせてご覧ください。
黄金郷のマハト
マハトの初登場は、コミックス7巻63話です。
この時は1コマだけでしたので、改めてメインとして登場するのは、コミックス8巻77話になってからです。
討ち漏らした七崩賢2人のうちの1人です。
ヒンメル一行と戦った様子はありませんので、「消息不明」になっている七崩賢はマハトだと考えられます。
マハトは七崩賢最強とされており、「万物を黄金に変える魔法(デイーアゴルゼ)」を使います。
「黄金郷」という呼び名にふさわしい魔法ですね。
黄金に変える対象は、生き物だけでなく、無生物でも可能です。
「その気になれば北部高原全域を黄金に変えられるだけの力を持っている」と言われるほどの実力です。
フリーレンは600年前に一度戦ったものの逃げ出し、黄金に変えられた右腕をもとに戻すのに100年かかったと言っています。
そんな実力を持っているマハトですが、人間をもっと知りたいということで城塞都市ヴァイゼの領主に仕えることになります。
もし、勇者ヒンメル一行がマハトと勝負していたら、今頃は勇者一行の黄金像ができあがっていたのかもしれません。
最終的には、コミックス11巻103話でデンケンにより、最期を迎えます。
不死なるベーゼ
不死なるベーゼの初登場は、コミックス7巻59話です。
この時は、名前と姿だけでしたが、コミックス10巻97話及び11巻102話で、勇者ヒンメル一行との戦いが描かれます。
鉄仮面と鎧をまとった大きな体をした魔族です。
戦った場所等は不明ですが、勇者ヒンメル一行が結界魔法に閉じ込められているシーンが描かれます。
不死なるベーゼの結界魔法は、人類では決して破れないものだそうです。
それでも、フリーレンによって結界は破られ、勇者ヒンメルがとどめを刺しました。
普通に勇者ヒンメルに討伐されていますので、どのあたりが「不死」なのかは不明です。
ヒンメルにやられるまでは、結界によって守られているので、傷1つつけられたことがなかったということなのかもしれません。
奇跡のグラオザーム
奇跡のグラオザームの初登場は、コミックス7巻63話話です。
ある程度能力が分かるのは、コミックス10巻89話になります。
記憶を消す能力があるということと、マハトと相性が最悪ということが分かります。
南の勇者が倒された後に、マハトの記憶が消されていますので、南の勇者により討伐された3人ではないと考えられます。
消去法で、勇者ヒンメル一行が討伐した七崩賢2人のうち1人は、グラオザームと考えられます。
いずれ、勇者ヒンメル一行とグラオザームの戦いに関して、回想が描かれることがあるかと思います。
残り3人の七崩賢
残り3人の七崩賢は、コミックス7巻63話でのみ登場しています。
名前や具体的な能力等は不明です。
南の勇者が討伐した3人は、この名前が分からない七崩賢3人だと思われます。
勇者ヒンメルと戦っていない可能性が高いので、フリーレンの回想にも登場しないかもしれませんね。
魔王の腹心:全知のシュラハト
七崩賢ではないですが、魔王の腹心として全知のシュラハトがいます。
おそらく七崩賢を束ねる立場で、魔王軍のNo.2だと考えられます。
千年後の未来まで見通す能力を持っており、その能力を買われて魔王軍のNo.2になっているのかもしれません。
ただ、未来が見えるからといって、その未来を必ずしも覆せるわけではないようです。
予知した未来の中で、南の勇者と何度も戦かったそうですが、結果は相打ちとなってしまいました。
腐敗の賢老クヴァールは七崩賢になれなかった?
葬送のフリーレンの中で、最初に戦った魔族が「腐敗の賢老クヴァール」です。
コミックス1巻5話で登場した「腐敗の賢老クヴァール」は、勇者ヒンメル一行が勝てなかったことが分かっています。
また、クヴァールは「魔王軍の中でも屈指の魔法使い」とフリーレンが評価しています。
旅の序盤で出会ったために、勇者一行のレベルが足りなかった可能性もありますが、かなりの実力であることが分かります。
ただ、クヴァールの使っている魔法は「人を殺す魔法(ゾルトラーク)」であり、他の七崩賢のように人類が真似できない魔法ではありません。
もしかしたら、単純な強さではなく、魔法の質も考慮にいれて「七崩賢」が決まっていたのかもしれませんね。
まとめ:葬送のフリーレンの七崩賢
葬送のフリーレンの七崩賢について紹介しました。
七崩賢は、人類には決して扱えない魔法を使うことが分かっています。
魔王討伐時点では七崩賢のうち2人が生き残っていましたが、コミックス11巻時点で全員討伐されています。
- 断頭台のアウラ:逃亡後、フリーレンに討伐される
- 黄金郷のマハト:消息不明後、デンケンに討伐される
- 不死なるベーゼ:勇者ヒンメルに討伐される
- 奇跡のグラオザーム:勇者ヒンメルに討伐される
- 残り3人の七崩賢:南のゆうしゃに討伐される
ただし、アウラ、マハト、ベーゼ以外は討伐される様子がはっきり描かれていませんので、もしかしたらどこかで生き残っている可能性もあります。
今後の登場に期待したいですね。