この記事では、葬送のフリーレンがパクリなのかどうかについて紹介しています。
葬送のフリーレンは、勇者一行が魔王を倒したところから始まるストーリーです。
また、エルフと人間という寿命の違いによる価値観の違い等も1つのテーマになっています。
バトルシーンもありますが、人々との出会いや別れなんかが特におもしろいと感じます。
そんな、葬送のフリーレンですが、「パクリ」といわれることもあるようです。
どんな作品をパクったというのでしょうか？
今回は、葬送のフリーレンがパクリなのかどうか、似た漫画やアニメ・ゲームを調べて、検証してみます。
葬送のフリーレンはパクリ？：漫画・アニメ編
葬送のフリーレンがパクリかどうか、漫画・アニメ作品から見ていきます。
ネット上でパクリと言われている作品や、個人的に雰囲気の似た作品と思うものをとりあげます。
ダンジョン飯
ダンジョン飯は、葬送のフリーレンと同じく、古典ファンタジーをベースにした作品です。
エルフ（正確にはハーフエルフ）やドワーフがパーティにいることで、ビジュアルがヒンメル一行と似ています。
私も最初に葬送のフリーレンを見た時は、ダンジョン飯のパーティを思い浮かべました。
ただ、ストーリーは主人公のライオスが妹ファリンを救うために、ダンジョンにもぐるというものになっており、まったく違っています。
また、ダンジョンで出会うモンスターを食事にしてしまうあたりが、この作品のおもしろさですね。
ダンジョン飯でのパーティのやりとりが、ヒンメル一行の雰囲気と少し似たところはあります。
当然、パクリというわけではありません。
葬送のフリーレンの雰囲気が好きな方なら、「ダンジョン飯」もおすすめです。
伝説の勇者の婚活
伝説の勇者の婚活は、勇者一行が魔王を倒したところから話が始まります。
魔王を倒してもその先の人生は続くというところで、勇者ユーリが婚活を始めるという流れになります。
魔王を倒した後から話が始まる点が、葬送のフリーレンに似ていますね。
魔王を倒した後日談というところと、勇者ユーリとヒンメルの性格等に少し共通点が見られます。
実際、最初にフリーレンのあらすじを聞いた時に、この作品の冒頭を思い出しました。
とはいえ、全然違う話ですので、パクリとかいうレベルではありません。
葬送のフリーレンで、スピンオフ等で「魔王討伐後のヒンメル視点のストーリー」があったとしたら、少し似た展開になるかもしれませんね。
葬送のフリーレンの雰囲気が好きな方なら、「伝説の勇者の婚活」もおすすめです。
魔女の旅々
葬送のフリーレンが、アニメ「魔女の旅々」のパクリという話があるようです。
「魔女の旅々」のストーリーを公式サイトから引用すると、以下のとおりです。
あるところに一人の旅人がいました。彼女の名はイレイナ。
引用：https://majotabi.jp
若くして魔法使いの最上位「魔女」となった才女です。
幼いころに読んだ旅の物語に憧れて、流されるように気ままな長い旅を続けています。
この広大な世界を自由に渡り歩き、わけのわからない可笑しな人や、誰かの美しい日常に触れながら、彼女は旅人として、これといった目的もなく、色々な国や人との出逢いを繰り返します。
魔法使い（正確には魔女）が、旅をして人々と触れ合うという点が、葬送のフリーレンと似ているということのようです。
ただ、旅をして人々と触れ合うストーリーということでしたら、「水戸黄門」なんかも該当しますので、これだけでパクリというのは無理があると思います。
魔法使い（魔女）が旅をするというコンセプトが似ているというだけに感じます。
実際、「魔女の旅々」の1話を見てみましたが、パクリとは思いませんでした。
さよならの朝に約束の花をかざろう
葬送のフリーレンが、アニメ映画「さよならの朝に約束の花をかざろう」のパクリという話があるようです。
「さよならの朝に約束の花をかざろう」は、不老長寿の一族の女の子「マキア」が、人間の男の子「エリアル」を育てるという話だそうです。
人間のエリアルが成長するにつれ、マキアがいつまでも歳をとらないことに違和感を感じていくという展開になるようです。
親子という設定の違いはありますが、歳のとりかたが違う人種のギャップという共通点はありますね。
ただ、これも時間の流れが違う者同士のやりとりをテーマにした話というだけですので、パクリというのは無理があると思います。
葬送のフリーレンはパクり？：ゲーム編
葬送のフリーレンがパクリかどうか、ゲーム作品から見ていきます。
ネット上でパクリと言われている作品や、個人的に雰囲気の似た作品と思うものをとりあげます。
ヴィーナス&ブレイブス
葬送のフリーレンが「ヴィーナス&ブレイブス 〜魔女と女神と滅びの予言〜」のパクリという話があるようです。
「ヴィーナス&ブレイブス」は、2003年にナムコから発売されたPlayStation 2用ソフトロールプレイングゲームです。
このゲームのストーリーをWikipediaから引用します。
999年から1099年に続く“大災厄の予言”を回避するため、不死なる男ブラッドが仲間を引き連れ、予言された災厄の化身・ナグゾスサールを倒すべく戦う物語。その100年という時の流れの中で、不老不死の主人公ブラッドを残し、生きて、そして死んでいく仲間たち。数多の出会いと別れ。そして、懐かしい面影を宿すかつての仲間の子や孫たちの参戦。
引用元：Wikipedia
主人公が不死で、仲間と時間の流れが違うため、多くの出会いや別れがあるようです。
エルフで長寿命のフリーレンも、ヒンメル達人間と時間の流れが違いますので、テーマは近いのかもしれません。
ただ、あくまでテーマが近いだけで、パクリというにはストーリーが違うように思います。
X（ツイッター）での、下記意見に賛成です。
葬送のフリーレンがヴィーナス＆ブレイブスのパクリとかいう論をわりとちょくちょく見かけるので調べたけど… これはパクリじゃなくて「似たテーマを根っこに置いている」って言うんだよ。世の創作にテーマが一切被らないものなどないし、このテーマを使ってうまく表現するのって難しいよ
— 那須了 (@nasuryo) April 20, 2021
勇者死す。
「勇者死す。」は、携帯アプリとして発売され、その後PlayStation Vita等に移植されたロールプレイングゲームです。
魔王を倒した後から話が始まるという点が、葬送のフリーレンと似ています。
「勇者死す。」の勇者は、魔王と相打ちになって命を失ってしまいましたが、5日間だけ生き返らせてもらい、好きに行動できるというシステムになっています。
魔王を倒しても、世界が完全に平和になっていないといった点等、少し葬送のフリーレンと類似点があります。
とはいえ、あくまで魔王を倒したところから話が始まるという点が似ているだけですね。
「勇者死す。」は、フリーシナリオですので、色々好きに行動できるというゲームらしい作りになっています。
まとめ：葬送のフリーレンはパクリ？
ネット上でパクリと言われていたり、個人的に設定が似ていると思った漫画、アニメ、ゲーム作品を6つ紹介しました。
ただ、いずれも設定やストーリーの一部が似ているだけで、パクリというレベルではありません。
- ダンジョン飯
- 伝説の勇者の婚活
- 魔女の旅々
- さよならの朝に約束の花をかざろう
- ヴィーナス&ブレイブス
- 勇者死す。
葬送のフリーレンの下記のような設定と類似点が見られると「パクリ」と言われてしまいやすいように思います。
- エルフやドワーフのいるファンタジー作品
- 魔王討伐後に話が始まる
- 寿命の違う人種の交流
- 旅をする中で人々との出会いや別れがある
本当に「パクリ」であれば問題ですが、一部分だけとりあげて「パクリ」と言って騒ぐのは、良くないなあと思います。
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