ハローキティの作者は死亡した?初代デザイナーの現在も調査

ハローキティの作者は死亡した?初代デザイナーの現在も調査

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世界中で愛されるサンリオの「ハローキティ」について、ハローキティの作者が死亡したという噂の真相や、歴代のデザイナーの存在がしばしば話題になります。

この記事では、初代デザイナーの現在の状況を調査し、ハローキティのデザインがどのように継承・進化してきたのかを詳しく解説します。

目次

ハローキティの作者が死亡?

ハローキティは、単一のデザイナーによって作り続けられているわけではなく、サンリオの社内デザイナーによって代々引き継がれてきました。そのため、「作者」という言葉が指す人物が複数おり、ハローキティの作者が死亡したという噂は、特定のデザイナーが亡くなったという事実に基づくものではありません。

ハローキティの歴代デザイナー

ハローキティのデザインは、これまで3人のデザイナーによって手がけられてきました。それぞれのデザイナーが、時代の流れに合わせてキティの姿を進化させてきたのです。

初代デザイナー清水侑子は現在も生きている

ハローキティの初代デザイナーである清水氏について、「ハローキティの作者が死亡した」という噂がありますが、これは事実ではありません。清水氏は現在もご存命で、フリーのキャラクターデザイナーとして活動を続けています。

この噂は、長期間にわたってキティのデザインに携わっていないことや、デザイナーが複数存在するという背景から、一部で誤って広まったものと考えられます。

初代デザイナー清水侑子の現在を調査

ハローキティを最初にデザインした清水侑子(1946年11月1日生まれ、千葉県出身)は、サンリオ退社後も、キャラクターデザインの世界で精力的に活動を続けています。

清水侑子氏の経歴・退社したのはなぜ?

清水氏は武蔵野美術大学を卒業後、サンリオに入社し、ハローキティの他にも「コロちゃん」などのキャラクターを生み出しました。ハローキティ誕生から間もない1976年に出産を機にサンリオを退社しています。

退社後はフリーデザイナーとして活動を続け、サンリオ出版から絵本を出版したり、キティの原反デザインを担当したりするなど、ハローキティとの関わりも続いていました。

新しいキャラクターの創造

清水氏は、ハローキティに続く新しいキャラクターの創造にも力を入れており、代表的なものとしては、以下のようなキャラクターが知られています。

  • エンジェル・キャット・シュガー
  • パニとマリ
  • LaLaLaCOCO

特に「LaLaLaCOCO」は、北米やヨーロッパでもファッションブランドとして展開され、アパレルからコスメ、インテリア雑貨に至るまで幅広い分野でライセンス事業が展開されるなど、グローバルな活動を行っています。

これは、ハローキティの礎を築いた清水氏が持つ「カワイイ」デザインの感性が、世界共通で通用することを示しています。

清水氏のデザイナーとしての姿勢

清水氏は現在もフリーデザイナーとして第一線で活躍しており、プライベートでは家族やペットとの暮らしを楽しんでいると伝えられています。彼女のデザイナーとしての哲学や活動姿勢は、長年にわたり多くの人々に愛されるキャラクターを生み出し続ける原動力となっています。

ハローキティを世界的なキャラクターにした3代目デザイナー

初代デザイナーの清水氏がキティを生み出した後、ハローキティを世界的なキャラクターに押し上げた立役者が、現在もデザインを担当している3代目デザイナーの山口裕子氏です。

山口氏によるデザインの革新

山口氏は1980年に3代目デザイナーに就任して以来、キティに数々の大きな変化をもたらしました。

ボーイフレンド(ダニエル・スター)の誕生

山口氏は1980年代に、キティを人間と同じ目線で捉え、恋人であるダニエルを生み出しました。これは、キティの世界観を広げ、キャラクターに深みを与える大きな一歩となったようです。

時代を反映したデザインの多様化

キティの洋服や持ち物、ポーズに流行を取り入れ、常に新鮮さを保ち続けました。このデザインの多様化により、ハローキティは時代とともに進化し、幅広い世代から支持され続けています。

世界展開の推進

1990年代には、マライア・キャリーやパリス・ヒルトンといった海外セレブに愛用されることで、ハローキティを世界的な大ヒットキャラクターへと進化させました。このグローバルな展開が、キティのブランド価値を飛躍的に高めました。山口氏は「私がキティをどうするかではなく、キティがしたいことを私は手伝っているだけ」と語るなど、キャラクターへの深い愛情と敬意を持ってデザインを続けており、この姿勢がキティが「エイジレス」な魅力を保ち続ける理由の一つです。

デザイナー交代の理由

サンリオでは、キャラクターの長期的な成長と進化を目的として、社内のデザイナーが交代するシステムがあります。外部のプロに多額のロイヤリティーを支払うのではなく、社内にデザイン部門を設け、キャラクター開発に乗り出したサンリオの方針が、この継承システムを生みました。ハローキティの場合も、初代の清水氏が出産のために退社した後、2代目、3代目へと引き継がれ、新たな魅力が生まれることで現在でも長く愛されるキャラクターへと進化したのです。

まとめ

ハローキティの作者が死亡したという噂は事実ではありません。ハローキティは、初代の清水氏が生み出し、3代目デザイナーの山口裕子氏が世界的なキャラクターへと進化させた、サンリオのデザイナーによって継承されてきたキャラクターです。歴代デザイナーたちの才能と努力によって、ハローキティの長い歴史は支えられています。

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