この記事では、弱虫ペダルの英語タイトルについて紹介しています。
弱虫ペダルは日本国内で人気の漫画ですが、アメリカ等の英語圏でも弱虫ペダルのコミックスが販売されています。
そこで気になるのが、弱虫ペダルのタイトルです。
「弱虫ペダル」というタイトルは、いったいどう翻訳されているのでしょうか?
また、話ごとのタイトルも独特のものがありますので、どう翻訳されているのか気になるところです。
というわけで今回は弱虫ペダルの英語タイトルについて紹介します。
日本語と英語の違い等も見えてきたので、そこも少しお話できればと思います。
弱虫ペダルの英語タイトル:作品名
「弱虫ペダル」の英語タイトルですが、そのものずばり「YOWAMUSHI PEDAL」です。
日本語をそのままローマ字表記にしただけのようです。
下手に翻訳してしまって、日本語タイトルと英語タイトルが違うと、何の作品の話しているか分からなくなる可能性もあるので、そのまま「YOWAMUSHI PEDAL」にしたのかもしれません。
よく考えてみると海外の映画が日本に入ってくるときも「アベンジャーズ」のように日本語に翻訳されてなかったりしますしね。
弱虫ペダルの英語タイトル:各話タイトル
当然ですが、各話のタイトルも英訳されています。
一例として1巻の1~7話について英語タイトルと日本語タイトルを並べてみます。
1巻英語タイトル |
1巻日本語タイトル
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BECAUSE I CAN GO TO AKIBA FOR FREE |
アキバにタダで行けるから
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DID YOU REALLY GO TO AKIBA? |
本当にアキバに行ったの?
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WHAT DO YOU MEAN BY “RACE”? |
勝負って何ですか?
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TO GAIN MORE MEMBERS |
部員をふやすため
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THERE’S NO WAY HE’S HERE! | 来るわけない! |
CADENCE | ケイデンス |
HE WENT ALL THE WAY TO AKIBA ON THAT BIKE? |
そんな自転車でアキバまで…
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「ケイデンス」のようにカタカナ言葉を英語にしただけのものもありますが、基本的には登場人物のセリフをうまく英訳しているなあと関心します。
それでいて、シンプルな文章で、難しい英単語もないので、英語が苦手でもがんばれば読めるかもと思えます。
ちなみに、日本語の場合、「アキバにタダで行けるから」のように「主語」がないんですが、英語は下記のように「主語」が補われているというのがおもしろいところです。
例:BECAUSE I CAN GO TO AKIBA FOR FREE
誰が誰に言ったセリフか判断した上で、I、YOU、HEなんかを使い分けているということですね。
誰のセリフか確認してから翻訳しないといけないので、結構大変なんじゃないかと思ってしまいます。
弱虫ペダルの英語タイトル:日本語と英語の違い
弱虫ペダルの英語タイトルを見ていると、英語と日本語の違いというのが見えてきます。
翻訳される際に苦労したのではないかなあと、勝手に思った部分を2つとりあげてみます。
大阪弁の扱い
弱虫ペダルには、鳴子章吉という大阪出身のキャラがいますが、さすがに大阪弁はうまく翻訳されていないようです。
タイトルに「相棒感いうやつや」という大阪弁のセリフをもとにしたものがあるのですが、英訳は以下のようになっていました。
相棒感いうやつや → A SENSE OF CAMARADERIE
日本語に直訳するのなら、「相棒感」というところでしょうか。
気になっていた大阪弁の語尾は省略されていました。
作中の鳴子のセリフも「ワイ」ではなく、普通に「I」と言っていますし、大阪弁特有の語尾も表現されていないようでした。
さすがに大阪弁を英語で表現するのは難しいということですね。
その前に、大阪弁を読み解くというのが大変かもしれません。
造語の扱い
作者が作った造語なんかも扱いが難しいようです。
また鳴子章吉の話なんですが、鳴子は「マメトサカ」と言われています。
体が小さいので「マメ」、髪の毛が赤いので「トサカ」という感じです。
この「マメトサカ」がタイトルになっている話もあるのですが、英語では下記のように表現されていました。
マメトサカ → PEA-SIZED ROOSTER
「PEA-SIZED」が「豆粒大」で、「ROOSTER」が「おんどり」らしいので、直訳すれば「豆粒大のおんどり」という感じでしょうか。
少し日本語とニュアンスが違いますが、語感等もあると思いますので、そのまま訳せばいいというものではないのかもしれません。
こういった作者の造語を訳すのは大変だろうなあと思います。
弱虫ペダルの英語タイトル:まとめ
今回は、弱虫ペダルの英語タイトルについてお話してきました。
「弱虫ペダル」の英語タイトルは、そのまま「YOWAMUSHI PEDAL」でした。
また、各話のタイトルについては、英語と日本語の違いに苦労しながら、翻訳されたのではないかなあと勝手に苦労を想像してしまいました。
翻訳は大変だと思いますが、英語圏の方が弱虫ペダルを楽しめるようこれからもがんばっていただきたいです。