『黒魔女さんが通る』の作者は死亡した?シリーズの現在を徹底調査!

『黒魔女さんが通る』の作者は死亡した?シリーズの現在を徹底調査!

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「黒魔女さんが通る!!」といえば、小学生を中心に大人気となり、シリーズ累計500万部を突破した児童文学の金字塔。子どもの頃に本を読んでいた人も多いのではないでしょうか。しかしそんな「黒魔女さんが通る!!」は近年ネット上で「作者は亡くなったのでは?」という噂が広がっており、ファンをざわつかせています。

果たして真相はどうなのか?本当にシリーズは終わってしまったのか?今回は作者の現在、シリーズの最新動向、そして誤解の原因まで徹底的に調査しましたのでぜひ最後まで読んでいってください。

目次

『黒魔女さんが通る!!』の基本情報

『黒魔女さんが通る!!』は、2005年に講談社・青い鳥文庫から刊行が始まった児童文学シリーズです。作者は石崎洋司さんで、イラストは長らく藤田香さんが担当していましたが、2018年の藤田さんの逝去以降は亜沙美さんが引き継いでいます。

物語の舞台は小学5年生の黒鳥千代子、通称チョコの学校生活。彼女は謎めいた黒魔女ギュービッドによって強引に「見習い黒魔女」とされてしまい、人間界と魔界を行き来するドタバタで不思議な日々を送ることになります。友情やクラスメイトとの関わり、思春期ならではの悩みを描きながらも、魔界ならではの奇想天外な課題やトラブルが次々と展開することで、学園コメディとファンタジー要素が絶妙に融合しています。シリーズは読者からの高い支持を受け、累計発行部数は400万部を超え、後には500万部突破の報告もありました。

作者・石崎洋司さんはご存命!むしろ現在も公式企画に関与中

作者の石崎洋司さんは「死亡した」という噂とは正反対に、現在もご存命であり、むしろ積極的に『黒魔女さんが通る!!』関連の公式企画に関与しています。

2025年現在も講談社・青い鳥文庫の公式サイトやコクリコで読者参加型のアイデア募集や選考を担当しており、最新のスピンオフ企画や特別連載にも名前が公式に明記されています。つまり、シリーズの世界観を育て続けている現役の存在なのです。このため作者が亡くなったという情報は完全な誤解であり、実際には現在もファンと作品をつなぐ活動を続けているといえるでしょう。

誤解の発端:藤田香さんの訃報

作者が亡くなったという誤解の大きな原因となったのが、初代イラストレーター藤田香さんの訃報です。藤田さんはシリーズの立ち上げから十年以上にわたりチョコやギュービッドたちの姿を描き、多くの読者にとって黒魔女さんのビジュアルイメージそのものを作り上げた存在でした。しかし2018年7月、膵がんのため47歳という若さで急逝。そのニュースはファンに大きな衝撃を与え、当時の報道も広く拡散されました。

ところが一部のネット記事やSNSの投稿では「黒魔女さんの作者が亡くなった」と誤って伝えられ、いつしか作者=藤田さんという誤解が定着。これが「石崎洋司さんが亡くなったのでは?」という噂の発端となったのです。

実際には作者である石崎さんは健在であり、藤田さんの存在感が大きかった分だけ、混同が生まれやすかったといえるでしょう。

『黒魔女さんが通る』の現在

『黒魔女さんが通る!!』は、2023年に本編シリーズが完結したと整理されています。小学5年生から始まったチョコの物語は、2016年から『6年1組 黒魔女さんが通る!!』へと進み、長きにわたる学校生活と黒魔女修行の物語に一区切りがつきました。

しかし、ここで「黒魔女さん」の物語が終わったわけではありません。2025年現在も公式の青い鳥文庫や講談社コクリコでは、読者参加型の企画が続いており、石崎洋司さん自身がアイデア選考に携わっています。また、特別連載として「黒魔女チョコの 魔界で!?修行日記」が公開されるなど、新たなスピンオフ企画も進行中です。さらに「暗黒の王子・大形京」を主人公とした外伝シリーズやポップアップショップなど、書籍以外の展開も行われています。

つまり『黒魔女さんが通る!!』は本編としては幕を閉じたものの、世界観そのものは現在も広がり続けており、ファンが作品とつながれる場が今なお提供されているのです。

アニメや配信の“いま”

『黒魔女さんが通る!!』は、2012年にテレビアニメ化されました。NHK Eテレで放送された全60話のシリーズで、チョコやギュービッドが動き、しゃべる姿を見られる貴重なメディア展開となりました。原作のコミカルさを生かしたテンポの良いストーリーは、当時の小学生だけでなく、原作読者の幅広い年齢層からも好評を得ています。

放送終了から時間が経った現在でも、アニメ版は配信プラットフォームで視聴可能です。U-NEXTなどの動画サービスでラインナップに入り、懐かしさを味わいたい人や、原作を知らない世代が作品に触れる入り口としても機能しています。こうした配信の継続によって、シリーズは新しい読者・視聴者と出会い続けており、児童文学の枠を超えて生きたコンテンツとして今も息づいているといえるでしょう。

まとめ

『黒魔女さんが通る!!』をめぐる「作者死亡」の噂は誤解であり、実際には作者の石崎洋司さんは健在で、現在も公式企画に関わり続けています。誤解の発端は、初代イラストレーター藤田香さんが2018年に急逝されたことだったようですね。長年シリーズのビジュアルを担ってきた存在だったため、作者と混同されて噂が広がったのです。

シリーズ本編は2023年に一区切りを迎えましたが、講談社コクリコや青い鳥文庫公式ではスピンオフや特別連載が展開され、読者参加型の企画も継続しています。さらに2012年に放送されたアニメは配信サービスで視聴可能で、今も新しいファンを取り込み続けています。つまり『黒魔女さんが通る!!』は完結した物語でありながら、終わらないプロジェクトとして現在も進行中です。

これからもチョコとギュービッドの世界は、多くの読者・視聴者にとって身近であり続けるでしょう。もしも『黒魔女さんが通る!!』を見たことないのであれば、ぜひ一度アニメや小説を見てみてはどうでしょうか。

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