「マスクを外すと死ぬ」とまで言われた超人が、自ら素顔と向き合うようになるとは。
ウォーズマンは、その冷徹な仮面の下に何を隠してきたのでしょうか。アニメや原作、公式資料に点在する情報をもとに、ウォーズマの 素顔の公開シーンや変遷を徹底調査。
本記事では、物語の都合で設定が変化するゆで理論の視点からも、真相に迫ります。
ウォーズマンの素顔と生い立ち
ウォーズマンは、機械超人の父と人間の母を持つロボ超人です。本名はニコライ・ボルコフで、旧ソビエト連邦の出身。身長210cm・体重150kgの体格と、100万パワーの超人強度を誇ります。幼少期には“ウォーズマン 素顔”をズダ袋で隠し、差別や貧困のなかで育ちました。非情な戦いぶりは、ロビンマスク=バラクーダのもとでの修行によって磨かれたものです。
超人オリンピックではラーメンマンを再起不能に追い込み、キン肉マンに敗北。その後は正義超人として仲間を支える立場に変化しました。代表技はベアークローやパロ・スペシャル。戦闘が長引くと体内コンピューターがショートする弱点を抱えつつ、ロビンの意志を継ぎ戦い続けています。
ウォーズマンの素顔の公開シーンは?
ウォーズマンの素顔が初めて描かれたのは、意外にもテレビアニメのワンシーンでした。無機質で冷たい片目の輝きに、視聴者は驚きと共に彼の孤独を重ねたはずです。原作や公式資料でも断片的に語られるその姿。こちらでは、素顔にまつわる全記録をひもときます。
素顔が映ったアニメ第82話
アニメ『キン肉マン』第82話では、ウォーズマンのマスクが破れ、片目だけが光る機械的な素顔が一瞬映し出されました。
【出典:こんぺいチャン】
むき出しの無機質なパーツと冷たい表情は、彼が背負う孤独や哀しみを印象づけます。原作とは異なる黒と灰色の配色も、サイボーグらしさを際立たせていました。この演出によりウォーズマンの素顔は、ただの外見ではなく、彼の心の葛藤を象徴する存在として描かれたのです。
ビギンズで描かれた幼少期の素顔
原作『キン肉マン』では、ウォーズマンの素顔がはっきり描かれることはありません。バッファローマン戦などでマスクの一部が破損し、一瞬だけ露出する場面が見られます。『キン肉マン超人大全』では「片目のみ」「機械部品がむき出し」といった設定が補足されています。
さらに『ウォーズマン ビギンズ』では、幼少期にズダ袋で顔を隠していた描写や髪の設定も登場。2013年には、公式フィギュアや木版画で素顔のビジュアルが一部公開されました。
【出典:キン肉マン 公式チャンネル】
ウォーズマンのマスク設定の変化
初期のウォーズマンは、マスクを外すと死ぬという設定で登場し、機械超人としてのリアリティを印象づけました。しかしその後、マスクが破損しても生存している描写が登場し、この設定は自然と消えていきます。
現在では、マスクは命をつなぐ装置ではなく、ウォーズマンの素顔や過去を覆い隠す“心の防具”として描かれています。マスクの意味は「死」ではなく、「過去と向き合う象徴」へと変わっていったのです。
まとめ
ウォーズマンの素顔は、原作では明示されず、アニメや資料で断片的に描かれてきました。この「見えない設定」が想像の余地を生み、ファンの創作や考察を豊かにしています。初期に語られた「マスクを外すと死ぬ」という設定も、現在では象徴的な演出へと変化。ウォーズマンの素顔は単なる外見ではなく、彼の過去や感情、そして成長の記憶を宿す“もうひとつの顔”なのかもしれません。