法定通貨に採用!エルサルバドルのビットコイン活用法は?実態も調査

法定通貨に採用!エルサルバドルのビットコイン活用法は?実態も調査

エルサルバドルは、2021年に世界で初めてビットコインを法定通貨として採用した国家として、話題になりました。この決断は世界中に大きな衝撃を与え、ビットコイン成功者の日本人や多くの専門家の間でも議論を呼んでいます。また、これに伴い仮想通貨 上場予定 一覧などを確認する人も増えたのではないでしょうか。エルサルバドルがどのような国で、なぜビットコインを法定通貨にしたのか、そしてその影響はどのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。

目次

エルサルバドルはどんな国?

エルサルバドルは、中米に位置する小さな国で、人口は650万人ほど、面積は日本の四国程度です。長年にわたり政治的混乱や経済的困難に悩まされてきました。エルサルバドルの通貨にはアメリカドルが使用されているため通貨政策が制限され、自国の経済に大きな柔軟性を持たせることが難しい状況でした。こういった背景から、経済成長の手段としてビットコインに目を向けたのが新たに大統領に就任したナジブ・ブケレです。

エルサルバドルの大統領について

ナジブ・ブケレ大統領は、37歳の若さで大統領に就任し、実業家という経歴があり、革新的な政策を迅速に取り入れることで支持されています。彼は今までの伝統的な政治の悪き枠組みにとらわれず、特にデジタル技術や仮想通貨の推進に積極的です。ブケレ大統領はビットコインの法定通貨化を通じて、国際的な注目を集め、投資家や観光客を呼び込むことを目指しました。

ビットコイン法定通貨化への反応

エルサルバドルは、ビットコインを法定通貨として決定することは大胆すぎてリスクが大きいと多くの国から批判される一方で、他方では経済の新しい道を切り開く可能性があると評価されています。特に、ビットコインは仮想通貨の中でも信頼性が高く、インフレの影響を受けにくいため、国際送金においても低コストで素早く取引ができるメリットが強調されました。

ビットコインが法定通貨に採用されるまで

2021年9月、ブケレ大統領の案でビットコインを法定通貨に採用するという法案が可決されました。これにより、エルサルバドル ビットコインが米ドルと並ぶ法定通貨として認められ、国内のあらゆる場所でビットコインでの支払いが可能になったのです。

その後、エルサルバドル国内で政府が提供する「Chivoウォレット」と呼ばれる専用アプリが導入され、国民は無料で30ドル相当ビットコインを手に入れることができました。

実際にビットコインを使用する方法

エルサルバドル ビットコインでの取引ができる店舗や企業が増加しています。専用のChivoウォレットを使用して、外食やショッピング時の支払い、公共料金の支払い、国際送金も可能です。また、海外送金の手数料が大幅に削減されるため、親族が国外に住んでいることが多いエルサルバドルの家族は、恩恵を受けることができます。

エルサルバドル居住者の実情

ビットコインの法定通貨化は、エルサルバドル国民にとって新しい挑戦であり、多くの国民には戸惑いがありました。それでも若年層を中心にビットコインの使用が広がり、国民の一部ではビットコインを積極的に利用している人も増えています。

しかしながら、18歳以上を対象とした実態調査では、ビットコインで取引を行っている国民は全体の約7.5%にも満たないという結果になりました。ブケレ大統領を指示している国民は多いようですが、実際にビットコインの流通は広まっていないようです。

今後のエルサルバドルの展望

この現状に対し、国際通貨基金(IMF)などの機関は、ビットコインの価値変動の大きさのリスクが高いため、エルサルバドルに法定通貨化を取り止めるよう提案しています。しかし、ブケレ大統領は引き続きビットコイン政策を推進する姿勢を見せています。

エルサルバドルは、ビットコインシティという都市開発計画を発表しており、これが実現すれば、さらに多くの投資家や資産家が同国に注目することでしょう。

エルサルバドルの経済

エルサルバドル ビットコインの法定通貨化が経済に良い影響を与えるかどうかは、まだ議論の余地があります。ビットコインの使用により国際送金のコストが削減され、観光業や投資家も増加していますが、ビットコインの価格変動リスクが経済に与える影響への懸念は払拭しきれません。

まとめ

エルサルバドルのビットコイン法定通貨化は、世界中からの注目を集めています。ブケレ大統領の大胆な政策によって、国民や経済に与える影響は賛否両論ですが、送金コストの削減や投資機会の創出などのメリットも見られます。今後、エルサルバドルの経済が回復すれば、他の国々も同様の政策を取る可能性があります。大胆な作戦で勝利を目指す弱虫ペダルと同じように引き続き今後の動向に注目です。

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